2014年10月に公開された『ぶどうのなみだ』は、2012年の『しあわせのパン』に続く、大泉洋主演の北海道企画映画の第二弾です。
『しあわせのパン』は好きだったのですが、『ぶどうのなみだ』は前作ほど評判が良くない感じだったので、観たことがありませんでした。もう5年経つんですね~。
監督が同じなこともあり、『しあわせのパン』と似た雰囲気です。
おしゃれな食事に美しい景色。可愛い動物。
ストーリーは中途半端な感じですが、「あまり面白くないらしい」と期待せずに観ていたこともあって、私は結構楽しめました。
中身は現実からかけ離れたおとぎ話ですが、俳優陣は良いし、自然派インテリアやファッションに興味がある方にはおすすめな映画です。
モフモフした犬も可愛いです。
『ぶどうのなみだ』のあらすじ
北海道・空知で暮らす年の離れた兄弟、アオとロク。
兄・アオ(大泉洋)は「黒いダイヤ」と呼ばれる葡萄「ピノ・ノワール」を醸造したワインづくりに励んいるがうまくいかずに悩む日々。弟・ロク(染谷将太)は亡き父の跡を継いで小麦を育てている。
ある日、兄弟の土地の隣にキャンピングカーで気ままに旅をする女性・エリカ(安藤裕子)が現れ、いきなり穴を掘りだす。
アオは突然やってきた変な女がうっとうしいが、ロクや町のひとたちは親しみやすく魅力的なエリカとすぐに仲良くなる。
アオもだんだんとエリカに惹かれていくが…。という話。
小説版もあります。私は読んでおりませんが、アマゾンレビューは好評ですね。
アオが元は指揮者だったり、父と折り合いが悪かったり、父の死後も帰ってこなかったり、そんな兄に対してロクにもいろいろな思いがあるわけで…。
せっかく染谷将太を起用しているのだから、ロクの話がもう少し欲しかった気もします。大河ドラマ『麒麟がくる』の織田信長役で魅了された方も多いはず。私もです。
アオとロクの服装が農業なのにおしゃれすぎだろという不満の声もあるようですが、この映画にリアルさを求めてはいけませぬ。
食べ物も食器もカフェのようですが、それは別にいいんじゃないでしょうか。私の母の実家も北海道の田舎の農家ですが、最近家を建て替えて、えらくオシャレになりましたよ。
エリカの服装や料理のおしゃれさは非現実的すぎですが、いきなりやってきた謎の女なのだからOKでしょう。
あらゆる面を好意的に受け止めても、親からの支援もなく田舎者が音楽家として成功していたという、そこだけは納得できませんがね…。みんなで畑で音楽を奏でるシーンも寒いですし…。
ロクが純粋に小麦畑が好きなのに比べて、アオの音楽家の夢破れた設定がちょっと邪魔くさい。北海道で美味しい赤ワインなんて簡単に作れるわけないだろと白けてきてしまいます。難しい品種の葡萄づくりに悪戦苦闘する姿をもっと前面に出したほうが面白くなりそうなのにもったいない…と思いました。
宝水ワイナリー
『ぶどうのなみだ』のピノ・ノワール作りのモデルは三笠市の「山崎ワイナリー」らしいですが、ロケ地となったのは岩見沢市の「宝水ワイナリー」です。
北海道民でワインも大好きな私はどちらにも行ったことがありますが、今回は「宝水ワイナリー」をご紹介。
こちらはワインの直売所。
ブドウ畑が広がる美しい風景の中にあるのですが、私は北海道の自然は見慣れているので写真撮影しませんでした。
そういえば、15年くらい前にドイツ旅行に行ったとき、田園風景が有名な場所をバスで通ったのですが、ツアー客全員が北海道民だったので、「何コレ、美瑛?富良野?」という感じで皆ガッカリしていたのを思い出しました。
都会から来た人が見れば、素敵で癒される眺めなはず。
前作『しあわせのパン』の舞台は洞爺湖でした。畑は見慣れた道民でも、湖は美しい…。
2019年7月に撮影。
1階には雑貨も売られています。
当時のワインはこちら。
「RICCA シャルドネ 2018」(2850円)
ワイナリー前の畑でとれた葡萄を使った「RICCA」シリーズは見逃せません。
ちなみに、人気漫画『神の雫』39巻で、「RICCA・雪の系統・シャルドネ 2011」が紹介されているそうです。私は読んだことがないのですが、夫のゴチャゴチャした部屋のどこかにあるはず。
宝水ワイン 「ナイアガラ」「オレンジピンクロゼ 」「デラウェア 」「キャンベル・アーリー」
「ナイアガラ スパークリング 2018」
2500円となかなかのお値段ですね。
2階は休憩スペースになっています。
『ぶどうのなみだ』の展示スペースもあるらしいですが…。この時は映画もまだ観ていなかったので気にしていませんでした。
飾ってある絵が可愛くて、ちょっと欲しくなりました。
ソフトクリームが大人気
直売所の横ではソフトクリームが売っています。大変人気があります。
公式HPによると、2020年は4月25日からソフトクリームの営業も開始しているようです。コロナ対策で、試飲と2階スペースは閉鎖中のようですね。
夏にはソフトクリームを食べに行きたいです。コロナ、早く収まって欲しいですよね。
こちらは昨年、2019年7月初めのメニュー。
ここに来たら、やはりぶどうソースがついたタイプが食べたいです。
ソフトクリームは興部町「ノースプレインファーム」のものです。ノースプレインファームのソフトクリームは間違いなく旨い!北海道のソフトクリームは美味しいものばかりですが、ノースプレインファームは特に美味しいです。
同じく岩見沢市にある「ノースファームストック」でも、ノースプレインファームのソフトクリームを出しています。
ワイナリーの場所
岩見沢市宝水町364-3
営業時間 10:00~17:00