実家にいるミニチュアダックスフンドが17歳になりました。
フードの選り好みのない、何でも食べるワンコだったのですが、1年くらい前からドックフードを嫌うようになりました。
犬も人間と同じで加齢とともに食の好みが変わったり、歯が弱くなったりしてくるので、ご飯を食べやすいように工夫してあげる必要があるのですが…。
人間と違って会話ができないので、原因を探るのが大変です。
体はどこも悪くないけれど、食べムラがひどくて困っている…。そんな飼い主さんはたくさんいらっしゃることでしょう。
フードを柔らかくふやかしてみたり、ドライフードから缶詰に切り替えたり、野菜スープを作ってみたり…。
いろいろ試してみたところ、実家のワンコの場合は1番の原因はニオイ、次に味…のような気がしています。
実家のワンコは幸い病気もなく健康なので、食べムラ初期段階のシニア犬の飼い主さん向けの内容となっております。参考にしていただけたらと思います。
シニア犬の食べムラ対策
食欲旺盛な犬だったので、まさかご飯を食べなくなるとは思ってもみませんでした。
実家のワンコとはいえ、元々は私が買った犬なので、親に任せっぱなしというわけにはいきません。(結婚前は実家暮らしで、犬も両親に懐いていたのでそのまま実家にいます)
①フードに好物をまぜる
はじめはドッグフードに食欲をそそるものを混ぜてあげると食べてくれました。大好物のトマトを刻んで加えたり、犬用ふりかけをかけたり。
ふりかけも味によっては食べてくれなかったり、チーズがお気に入りでしたが毎回使って飽きてしまっても困りますし…。
②ドライタイプからウェットフードへ
大好きなトマト作戦が効かなくなり、硬くて食べづらいのかな~と柔らかいものに変更しました。
ドライフードをふやかしたり、缶詰(ウェットフード)にするといいよ~というのはよく聞きますが、ふやかすのは効果なしでした。缶詰も食べてくれるものと食べてくれないものがあり、食べてくれないもののほうが多かったです。
喜んで食べてくれたはずの缶詰も、次の日は同じものをあげても全く食べようとしなかったり…。リンゴが好きなので混ぜたら食べるかと思ったら、それもダメ…。缶詰もリンゴも無駄にした…。
気に入った味のクッキーやジャーキーなどのおやつは喜んで食べます。
③手作りごはん
ドッグフードを食べてくれないので、野菜やイモなど人間と同じもので賄うことにしました。
ジャガイモ、サツマイモ、カボチャ、ニンジン、大根、キャベツ、鶏肉などです。
ジャガイモやサツマイモは人間用に用意したものを味付けする前に取り分けたりしていましたが、それも食べなくなり…。
一日中何も食べないというわけではなく、好きなおやつと小さい時からほぼ毎日食べているトマト、ヨーグルトは食べるらしいのでまだ安心ではありましたが…。
今日はサツマイモは残したけれどカボチャは少し食べた。次の日はカボチャは食べないけどサツマイモは食べた…みたいな感じで実家の母は苦労していました。
おいしく調理すると喜ぶ
茹でたイモや肉も食いつきが悪くなり困っていましたが、ある時、グリルパンで焼いた手羽先肉をあげたところ大喜び!
グリルパンというのは、焼き面が波状になっているフライパンで、普通のフライパンで焼くよりも外はカリッと中はふっくらと仕上がります。
実家で使っているグリルパンはこれではありませんが、参考までに…。
グリルパンで焼くとイモも肉も魚もとても美味しく仕上がりますが、わんこにも美味しさの違いがわかるようです。
気に入らないものは匂いを嗅いだだけでアウトですが、グリルパンで焼いたジャガイモと手羽先肉をあげるとすぐにガツガツと食べ、あっという間に完食!
それからは毎回ごはんを楽しみにするようになりました。
食に対する興味を失って、すっかり老いてしまったな~と寂しく思っていたのが嘘のよう。
食欲が復活したので、買い置きしていた缶詰フードも食べてくれるかな~と出してみましたが、それはやっぱりダメでした。大好きな肉を混ぜたら食べてくれるかと思ったら、食べてくれない…。せっかくのお肉を無駄にしただけでした。(泣)
あれ?ドライタイプのドックフードも食べた!
元気にご飯を食べている姿を見ると嬉しいですが、手間暇かけて調理したものでないと受け付けない贅沢犬になってしまったため、実家の母は毎日大変です。
手作りご飯だけでなく、ドックフードを食べてくれたほうが楽だし、栄養バランス面でも安心。
これまで、違うフードをいくつか試してみましたが食いつきが悪かったので、ドッグフードはもう食べてくれないのかと半ばあきらめかけていましたが、食べさせたことのないドッグフードのサンプルをペットショップで見つけたのであげてみました。
数粒手のひらにのせて差し出したところ…、クンクンと匂いを嗅いで、食べた!
ドライフードが数か月ぶりだったからか、匂いが好みだったのかわかりませんが、食べてくれました。しかも美味しかったらしく、まだ食べたそう。手のひらにのせてあげると、やっぱり食べる!
お皿にザーッと入れてあげてみると、ガツガツ食べました。ビックリ。
この商品でした。
老犬になると、ドライタイプよりもウェットタイプの缶詰のほうが食べる…という先入観がありましたが、うちのワンコは違ったようです。
17歳ですが、歯の丈夫さには自信があるので、まだまだドライフードでいけるらしい。
とりあえず、好みのフードが見つかり良かったです。
1㎏だと割高なので調子に乗って3㎏買ってしまいましたが、そうするとまた食べなくなってしまいました。同じ味が続くとダメですね…。
ドライフードに飽きたらコレをトッピング
次は品質に定評のある高級なドライフードも数種試してみましたがダメでした。
好物のチーズなどトッピングを工夫しても、もうドライフードは無理か…と諦めかけていたところ、「Butch(ブッチ)」を混ぜると食べてくれました。
ワガママではなく、たぶん理由がある
すっかり贅沢になっちゃって~とか、ワガママだな~と口では言っていましたが、お腹が空いている様子なのに、ご飯の匂いを嗅いでは食べずに去っていく愛犬の姿を見ると、自分が妊娠中につわりで苦しんでいた時期を思い出しました。
お腹は空いているのに、食べようという気持ちはあるのに、なぜか食べられない。同じような状態なのだろうと、切なくなりました。
自分の意志ではどうにもならない力が働いているのでしょう。
老犬のご飯については悩んでいる方が多いようで、webにも手作りレシピなどいろいろな情報がありました。
いろいろ試してみて、愛犬に合った方法を見つけてあげたいですね。
うちの愛犬はお肉は喜んで食べるのですが野菜類がイマイチで…。肉とおやつしか食べないようでは心配だな~と思っていたところ、良い商品を発見!「ココグルメ」です。
手作りご飯に混ぜて飽きないように工夫しています。
追記:2022年6月現在、19歳。元気です!